阿佐ヶ谷どうでしょう。

阿佐ヶ谷のディープな飲み屋~88箇所を巡ります。

FILE No.009

スナックバー 舞子(閉店)


センセイのコメント

ハヤトのコメント


巡礼、9カ所目。

阿佐谷一番街といえば、「エロい」と言われた時期があったという。「Orphee」の向かいの長屋みたいな一連の店は当地に唯一残る「青線」の名残だそうだが、そのことじゃない。今も残るスナックに、エロい時代があったらしい。

そうした妖しい光を今なお放つのが、一番街ももっとも奥、南側の「スナックバー 舞子」。

本日は、J女、K男のカップルと初対面の男子Gが巡礼に同行。Jは故郷の宮崎ではお父さんと一緒に仲良く近所のスナックに出入りするのが好きらしい。「スナック要員J」ということで、今回は名乗りを上げたのであった。

正面は岩の壁。ラブホ石亭グループみたいだ(って何のたとえや?)。先遣隊長のハヤトがガラスのドアをぐっと押す。深夜も2時近いんで、断られはしないか、ちょい心配だ。恐る恐る「入っていいですか?」と聞く。

するとすかさず、「どうぞどうぞ。いらっしゃ~い」と鼻にかかったような女性の声。遅いとか、まったく気にしてない様子。「4時とかまで、やってるからぁ」。

店内は、暗い。紅いライトが節電状態で灯っているが、別に震災ゆえの協力ではなさそうだ。きっと、昔からこう。妖しい妖しい灯りである。

入り口左にステージがある。脇にカラオケの歌詞を映すモニター。奥左手にすずーっとカウンターがあり、先客の中年男性が中のママと談笑中。湿っぽい空気がたまらない。右手は手前に四人掛けの卓、さらに奥には我々5人が座ってもお釣りが来るような「く」の字型の長椅子。細長い店内だ。

この長椅子に腰を据える我々。目の前にも壁に薄型テレビ状のモニターがある。なにやら近代的風。でも、座った後ろの壁を見ると、立派な額の絵の下になぜか30センチ四方の段ボールが貼り付けてある。穴でも開いて応急処置したんだろうか?

ママは肩まで髪がかかり、豊満な人。胸がぐっと開いて、谷間を強調するドレスをまとっている。面倒にならないよう、ハイボールを5つ注文する。「じゃ、高級にね」とママ。

やってきたハイボールは、不思議な味がした。なんか、角じゃなくてオールドに、炭酸じゃなくて杏子ジュースをまぜたというか、甘酸っぱい。つまみはポテチ。

手始めに、初めて来たG君に港町ブルースの歌詞など説明しながら乾盃、続いて一曲200円というカラオケへ突入。リンダリンダを男子で歌うが、不発。我々、下手だった。

ここでスナック隊員Jが「天城越え」に挑戦。あらら、前奏から上体を前後に振り始めた。足も踏みならしてる。絶唱だ。うまい!!さすがスナック隊員だけあるな。みんなでハモる。

体うらはら、あなた~

ん?これまでどんな恋愛してきたんや?えらい力の籠もりようではある。歌い終わり、「あー、ふるえる!」とJ。力入り過ぎや!「大変よくできました!」とママ。大盛り上がりである。

座が暖まったところで、ママに伺ってみる。「値段とかちょっと怖いかな~と思ったんだけど、阿佐谷の昔を知りたくって若い人たちを連れてきたんですよ」

ママは素直な人だ。舌足らずのキュートな口調でいろいろ語ってくれた。「昔はね~、バーテンさん2人に、女の子は10人いたわよ~。交替で、7人はいつも店にいたの。お客にべったりして。雑誌にね、お客べったりの店って書かれちゃったこともあるわよ。でも、もう30年もやってるから、もう一人一万円はとれなくなっちゃった。女の子もいないしね。」

そうか。一万円でエロっぽい店だったんだ。

「男前ねぇ、兄ちゃん」とハヤトを口説きにかかるママ。先客にボトルをお酌して、返杯をいただいた。ハヤトは一気で飲んでいる。

かくして、阿佐谷の夜は更けてゆくのであった。5人でハイボール各1杯、カラオケ2曲。1,2000円也。ママの谷間に両手を合わせ、店を出た。(センセイ)



9箇所目。

ついにやっちまった。

ほとんど、記憶がない・・・。

気がつけば写真もない・・・。

ので、記憶の欠片を集めて書いてみます。

日本酒が効き始めて、動きがスロースペースになってきた頃に、本日の88箇所巡りスタート。

場所は一番街を高円寺方面へ進んだ場所。奥へ進むと、少し寂しい感じの道にワインレッドの看板が怪しく光る。

看板には「スナック舞子」と書いてある。
窓はもちろんなく、いかにもスナックらしいドアが中々のオーラを出している。
ちなみにいとこの名前も舞子だ。ここ数年連絡は取っていないが。あまり関係はない。

そう、この日はJちゃん、Kちゃんと、某所で飲んでいて、その日初めて出会ったG君を引き連れ、計5人で巡礼。


ドアを慎重に開けてみて、「入ってよいですか?5人なんですけど」と訪ねてみる。
この日は結構勇気を振り絞った。なぜなら阿佐ヶ谷プライシングで考えていたが、ふと、もしかして高いんじゃね?などと思った。俺はちっちゃい人間だ。

明るい声で「どうぞ〜」っとの事で、いささか緊張しながら店内を見渡す。店内はかなり暗めで、そこそこ広い。店内には常連さらしき男性が1人。ママとの会話を楽しんでいるようだ。邪魔しちゃってすいません。

ママは、本当にママと言う雰囲気を醸し出しており、とても明るく、ちょっとしたスローペースな話し方。明るく、出迎えてくれた事に感謝。

さて、我々は一番奥のVIP席っぽいところに一同着席。

この辺から記憶が曖昧。
お通しはポテトチップスで、凄い勢いて皆食べてたような記憶が・・・
我々だけでもそもそと話をしていたような気がしてたけれど、センセイはさすが酒の席を知ってらっしゃる。自分一人だったらカラオケには手を出さなかっただろうが、曲を歌う事でにわかにお店に一体感が。


そこで、お店のママと、常連のお客さんと、なにやら話が盛り上がった。
その常連さんから、お酒を頂いてしまった。何を飲んだか分からなかったけれど、一気に飲んだ記憶が・・・。

ここから先は、お会計も通してブラックアウト。
センセイのコメントを参照に・・・

気がつけば次のお店に・・・
普通に歩いてはいたらしいけどね。


お店は普通に過ごしやすいし、ママも気さく。スナックっぽさを存分に味わえます。昔の本格的なスナックと言うイメージ(大人バージョン)があり、確かに入づらさはありますが、全然そんな事なく、一度行ってしまえばママが暖かく迎えてくれる場所でした。

阿佐ヶ谷の昔を知るお店は、まだまだ沢山ありそうです。

(ハヤト)


Shop Information


店名: スナックバー舞子

電話: 03-3315-2868

住所: 東京都杉並区阿佐谷南2丁目21-17

Web:


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