20軒目。ネットを検索していたら、阿佐ヶ谷にビール・バーがあるという。モスバーガーの三階にあるのは知っていたが、なんとスターロードにもあるらしい。
場所は、スターロードのどん詰まり右。しかし行ってみると見あたらない。しかも、元台湾料理の名店「のっぺ」があった店舗に花が飾ってあり、ビストロが新装開店の様子。さらにその隣は新しい寿司屋。ここは高級店のようで、阿佐ヶ谷にしては珍しい。なんだか、新店ラッシュの一角だ。景気でもいいのかしら。
あ、あった。角に狭い間口があり、階段だ。二階らしい。これは入りにくい。二階というだけでなく、急すぎる階段だ。ということで、「入りにくい店88カ所」18カ所目に認定!
急な階段を、手摺りをしっかり握って上がる。上がりきって、ドアを開ける。
あ。これは・・広い!高くて長いL字カウンター。13席の4席といったところか?さらに大きい卓と小さい卓。5席の店も少なくないスターロードでは、破格の広さ。棚にはウィスキーのボトルが並ぶ。天井には大きいのと小さいのと、ファンがゆらゆら揺れている。南国気分?なんか、涼やかな風が吹いている感じ。
マスターが、カウンターでビールを注いでいる。サーバーって言うんですか、黒い注ぎ口が10本並んでいる。以前、ベルギービールのヒューガルデンの生を出す店を阿佐ヶ谷で見つけて凄いなあと思っていたが、もう時代はその10倍のレベルだ。
「いえいえ、本格的な店では70とかサーバーがあります」とマスター。吉祥寺にそんな店は確かにあるが、阿佐ヶ谷にあるところがいいのよ。それにしても謙虚なご主人ではある。
メニューを眺めると、「本日のビール」が10種書かれている。「Stoneを始めとするアメリカ・スコットランド・日本のクラフトビールを用意しています」とある。
Cali Belgigue、Smoked Porter、GREEN FLASH・・・と続く。その中に、「Dead Guy Ale」”死人のビール”とある。「死人のビール」?死人がビールを飲むのか?死人が醸すのか?ワタシはこれを頼もう。「オレゴンの6.5%のビールです」とのこと。
あとは日本ビール。志賀高原ビール、大山Gビール、木曽路ビール。ハヤトはこの木曽路ビールが気になるみたい。瑠璃彩の雫(るりあやのしずく)という副題がついていて、それが気に入ったようだ。注文する。
二杯が出てきた。おお。木曽路ビール、まったく泡がない。泡なしビール?ワインみたいだ。焦げ茶色が深い。「タンクに泡が入っていないからなんですよ」。味見させてもらうと、泡がないのは不思議な感じだ。ホップの味がそのまま出ている。
昔は店舗じゃなかったと思うが。「前はマッサージ屋さんでした・・3店舗分借りてます」。あ、そうか。それで広いんだ。
先客は一人。ガランとしていて、涼しくて良いな。英語のラジオニュースが流れている。
自家製のビーフジャーキーを注文する。大きく切ったものが出てきた。スパイシーだ。しかもジューシー。うまいじゃないか。
ファンが空気をあわあわとかき混ぜる。生暖かい風で飲むビールもいいもんだ。死人のビールは泡もあり、苦い。谷口ジローの漫画の主人公みたいにニヒルに決めたいときには、良い店だな。
(センセイ)
店名の由来は、聞き忘れた。stonedと関係あるのかしら?となると元茶屋みたいな名前でヤバくて、入りにくい店ってことになるが。
〒166-0001
杉並区阿佐ヶ谷北2-4-2 田嶋店舗2F
Tel/Fax:03-5373-0312
18:00~26:00(土・日 15:00open)
定休日:木曜日
URL: http://ameblo.jp/stone-asagaya/
E-mail:14.flyingduchman@gmail.com
阿佐ヶ谷駅北口徒歩3分
センセイから電話でビアバーへのお誘い。転勤したハヤトさんに代わって臨時レポーターのお役目ということらしい。さっそくスターロードへとむかってみました。
あった、あった、黒板に「Public House STONE」って書いてある。入口にはハーブの鉢植えなんかもあって「英国スタイルのパブ?」などとイメージが膨らんでくる。
うっ、いきなり難関。かなり険しい急階段が・・・。恐る恐る階段を上がって無事に店内に入ると、意外や意外、広々とした空間で、センセイはすでに飲みながらマスターと話をしています。12人は楽に座れるL字型のカウンターがどーんとあって、天井にはシーリングファンが回っている。奥にはテーブル席も。なんだかゆったりしていて気持がいいな。
今回が2度目というセンセイから、「サーバーが並んでいるでしょう。クラフトビールの生が10種類も揃っている」と説明を受ける。「本当だ、すごい」と答えたものの、知らない銘柄ばかりで何を選んだらいいのかさっぱり分からない。「えっと、黒ビールは苦手で、初心者でも飲みやすいものを」と弱気なオーダーをマスターに投げかける。
「チェコのブドヴァイゼル・ブドヴァルは、ピルスナーなので一般のビールのような飲み馴れた感じでお召し上がりいただけます。IPAなら、STONEのカルベルジークもバランスがとれていて飲みやすい」ととってもていねいで親切。
クラフトビールど素人には、わからない単語が多いけれど、メニューをにらんで、アルコール度数5のブドヴァルを注文。ジョッキじゃなく、シンプルなグラスなのがツウっぽい。いい香り。泡よりも味を楽しむビールだな。
センセイにIPAについて聞くと、「インディアペールエールの略とか・・・マスターからさっき教わったけど、忘れちゃった」だって。「えっ、センセイでも忘れることあるんですか」なんて会話をしつつ、視線はマスターの手元に釘付け。手際よく小麦粉を水で伸ばし、あっという間に「シュリンプ&オニオン」のフライを完成させた。
メニューを見ると、英国パブの定番「フィッシュ&チップス」もある。黒板に書いてある「カキのオイル漬け」も気になる。今度はお腹を減らして来よう。マスターは吉祥寺のバーで修行を積まれてそうで、メニューにはカクテルやウイスキーも揃っている。
さっきまで映画「レオン」を映し出していたテレビモニターが、サッカー 「EURO2012」に代わった。マスターも常連さんとサッカーの話で盛り上がっている。サッカー好きなんだ、マスター。
センセイはすでに2杯目に突入。札幌のノースアイランドIPAなる銘柄。日本のクラフトビールも揃っているんだ。こちらは、欲が出てきて「1杯目より少しだけクセのあるものを」と注文。
マスターからレクチャーを聞きながら選んだのは「STONE DOUBLE BASTARD」。STONEはアメリカ・サンディエゴのブリュワリーで、この店の看板銘柄らしい。メニューには「カラメル、南国フルーツ、チョコレート」と説明が書いてある。「ん、これは! いつも飲んでいる国産大手メーカーのビールとは別物。いろんな味がする・・・」。
阿佐ヶ谷にクラフトビール専門店があったとは驚き。クセのあるのをもっと飲んでみたい、もうちょっと勉強したい。さりげなくも、そんな好奇心を育ててくれる店でした。 (ルカ)
店名:
電話: 03-5373-0312
住所: 杉並区阿佐ヶ谷北2-4-2 田嶋店舗2F
18:00~26:00 (土・日 15:00 open)
定休日:木曜日
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