23軒目。阿佐ヶ谷と認識されながらも地名に阿佐ヶ谷と付かず、家賃も少しお安くなるのが駅北口から中杉通りをずっと行き、早稲田通りとの「北6丁目」の交差点を越えた一角。地名は下井草だが、駅は阿佐ヶ谷が最寄りです。
この交差点を越えて少し行った左にあるのが「居酒屋 丸山」。以前、居酒屋ばかりを掲載した文庫本を読んでいたらここが出ていました。冬場には「ジビエ」も出す店、とあります。猪の煮込みとからしい。なんか、こだわりの匂いがする。
アラサーの友人、ジュンちゃんも「一二三のお客さんが丸山はいいって言ってた」と言います。ワタシは別口で、焼き鳥屋の川名からの流れがあるとも聞いています。というわけで今回は、ジュンちゃんと彼氏(ではないとジュンちゃんが主張する)のコンちゃんを誘って丸山探検。日曜の6時半に現地集合~。ワタシは家内と息子同伴です。
ガラガラと戸を開けると、カウンターが目に飛び込んできます。5人は座れる。それに4人用の卓が3つ。そこになんと、カウンター3人、卓は2つが埋まっている。つまり我々5人でほぼ満席だ。流行ってるな~、丸山。
カウンターの3人は、日曜夕方の似合いそうな高齢者。暇をつぶすようにちびりちびりとやっている。いい風情だ。店側は、親父さんと、若い衆の二人。
メニューを見ると、えらく一杯、活字が詰まってます。正面の壁にも短冊がなんと40枚。これだけ全部定番で出せるってこと?それに黒板に本日のおすすめが。なんか、えらく品数の多い店だ。
そういえば、外で集合したときに看板の下方にもメニューが書き込まれてたぞ。「ベーコンステーキ600、三元豚ロースカツ450、カツオ土佐造り450、フランスパンピザ400」てな具合。
とりあえずワタシはプレミアモルツ大、710円を注文。まあ、安くはないかな。でも出てきたグラスは巨大だから、コストパは悪くないか。息子はソフトドリンクでアセロラ260円。家内は生たるホッピー中グラスで400円。ジュンちゃんコンちゃんはサワー類。つきだしは小鉢にパスタと豚肉のサラダ。
黒板にくりかに450円とあるので、珍しいと注文。青森の定番、毛蟹の代用品ですね。これは味噌が入っていた。内子・外子がないのは残念だけれど。
刺身盛りは、かんぱち、いさき、かつおの土佐つくりにとろ。こりこりと新鮮さが分かる。
壁にはいろいろと紙やら色紙やらがベタベタはってある。2011年に開店14周年を迎えたらしい。
眺めながら、にんにく揚げ。これには味噌が添えられている。なかなかうまい。
焼き物を頼んだら、10本の盛り合わせが出てきた。皮に軟骨、つくね、鶏他。こちらは辛い味噌。添えてある調味料にこだわりがあるな。
しかしメニューをつらつら眺めるに、ジャンルだけでも「お刺身、串焼き、酢の物、サラダ、焼き物、お食事、おつまみ、揚げ物、炒めもの」とある。そしてそれぞれに6種は書き込んである。これだけで50種は超えるじゃないか。なんでもできるのか?お食事の項目も、玉子丼、肉丼、親子丼、他人丼、お茶漬け、雑炊とある。
お客の出入りも激しく、出て行っては親子つれが入ってきたりする。家族客が多いのが特徴だろうか。そういえば、川名も一二三も、広いから家族で行ける。同じく居酒屋と言っても、旧中杉通りの「うちんく」や高円寺寄りの「たつや」だと、二人連れまでの印象があって、微妙にジャンルが違う。戦前からやってたのにこの春に惜しくも閉店した高円寺の「かみや」も、家族客で賑わっていた。個人店で家族向け、という居酒屋ジャンルがあるわけね、きっと。
カウンターのじいちゃんは、家族の体温を求めて来ているんだろうか。「マスター、こないだは酔っぱらっちゃってごめんね~」と言いながらカップルで入ってきた浴衣のきれいな女性と世間話をしている。
テレビの下に小さい扇風機があって生暖かい空気をかき混ぜている。青い山脈で始まる懐メロ番組をやっている。演歌とフォークがゆる~く流れる。
夏季限定マンゴーカルピスサワーは470円。この夏季限定というのは、店にとっての「限定」ではなく、カルピス(株)がマンゴーカルピスを夏季しか出荷しないということじゃないのか?なんだか、ゆるさが似合います。
皿うどんを頼むと、ぱりぱりに揚げた細麺にアサリとイカ・えび、ピーマン・もやし・白菜の炒めにあんかけがかかったのが出てきた。なかなかうまい。腹が一杯になった。息子はコンちゃんとアニメ・音楽談義で、それはそれで盛り上がったみたい。
たらふく飲んで食べて、5人で17700円でした。
こうした尖らない店も、阿佐ヶ谷の人気店ではあるのだな。
(センセイ)
今回はコンちゃんジュンちゃんコンビで記事を書かせていただきます。
お邪魔しましたお店は「丸山」さん!
以前より阿佐ヶ谷の飲み友達から「良いお店だよ」と聞いておりました。
家から近いというのもあって、一度行ってみようと思ってお店まで行ってみたところ、その日はお店がお休みで悔しい思いをしていたのです。
そんなところにセンセイからのお誘い!グッドタイミング!とセンセイご一家と乗り込んだわけです。
場所は中杉通りと早稲田通りの交差点から少し北に行ったところ、阿佐ヶ谷駅から歩いたら15分ぐらいかかりますかね。
外観は大衆居酒屋、中を覗いてみると内観も居酒屋。チェーンではなくってオトナ向けの。
きっと駅周辺にあったら入りやすそうなのかもなんだけど、場所柄地元の常連さんが多そうで逆に入りにくそうな感じでしょうか。
扉を開けて中に入ると、わぁ~!お客さんが沢山!あ~、やっぱりカウンターには白髪のおじ様がいたりなんかして。お似合いです。
18時半という早めの時間帯にもかかわらず、すでに満席。私たちの席がラスト!やったね。
さて、着席して店内を眺めるとカウンターにはずらりとメニューの書かれた札があり、その脇に大きな熊手が飾ってあるのが必然的に目に入ってきます。インパクト大です。
その熊手に宝くじや馬券、お札などが挟んであり、熊手ってこういった使い方をするものなのかと思ったんですがホントのところはどうなんですか?
まずは飲み物を注文、「ジャスミン緑茶ハイ」という斬新な響きのものを。
ジャスミン緑茶ハイは意外にも濃い緑色、抹茶にジャスミン茶と焼酎という組み合わせのようでした。
店内で目に付いたのは、都内に3店舗という噂(ホントかな?)の生ホッピーと「丸山」と名前の入ったオリジナル焼酎でしょうか。
お通しは塩焼きそば、気付いたらコンチャンはジュンチャンの分の塩焼きそばまで食べてました…。ゴメンナサイ。
食べ物の注文はセンセイにお任せして、もずくとお刺身の盛り合わせとくり蟹をいただきました。
もずくが一本一本が細く本当に美味しくて、するっと鮮やかに口に運ばれていきました。あれはどんぶり一杯に出てきてもするする食べちゃうかも。
くり蟹は以前一二三さんでいただいてとてもおいしかった記憶が新しいので信頼のおいしさでした。
子持ちのくり蟹の黄色い卵が本当に栗のように甘くておいしいのですが、今回のくり蟹は子持ちではなかったのがちょっとだけ残念でした。
次は焼き鳥の盛り合わせが来ました、カシラつくね軟骨等。マジうまい!カシラ大好きなんです。
センセイのお子さんと(コンチャンとお子さんとは年齢差が15歳ぐらい違うにもかかわらず)漫画やアニメの話題など思わぬところで共通項が見つかり大いに盛り上がっていると、お酒がなくなったので次の一杯。
改めて店内の短冊に書かれたメニューを眺めてみると、メニューが豊富!
ふと目にとまったのは店内奥にある「脱メタボ」の文字が書かれたオリジナルのポップ。脱メタボを目指すコンチャンとしては見逃せない!と、「黒麹茶ハイ」なるものを注文。
これでいくら食べても大丈夫!(?)と、センセイが追加注文した皿うどんをモグモグ食べながら。
店員さんも丸山Tシャツを着てたりとそこにもオリジナル感出てました。食事も飲み物もオリジナリティ溢れるものも多いんです。
一度の来店で全て制覇できる量ではないので、これはまた来たときの楽しみに。いやぁ、次は何食べましょうかね。美味しゅうございました。
(Kon&Jun)